台湾にあるJINS、QB HOUSE、KA.RA.DA factry(日系異業種店)
を利用すると、台湾吉野家で食事をする際に35元相当のお漬物を一皿サービス
してくれます。これは、双方の顧客への知名度を上げるためのキャンペーンですが、
台湾では大変な反響を呼んでいるようです。
台湾吉野家は1987年設立。
1988年に台湾一号店を開店してから現在までに61店舗に展開しており、日系フランチャイズ店として
ローカライズに成功した企業のひとつです。
ローカライズ、といっても提供される食事は和食であり、台湾で良くある「日式料理」とは一線を画します。
6月から販売開始の中華風唐辛子うどんなど、特徴的なメニューも時に見られますが、それらも基本的に
日本人が日本で食べても違和感のない味つけです。
台湾と日本の現地化成功には2つのポイントがあります。
①店内:台湾吉野家はゆったりしたテーブル席で、グループで歓談しながら食事ができます。
バーカウンター席のみのシンプルで機能的な日本の店舗とは異なります。
②提供されるメニュー:定番の牛丼のほか、照り焼きチキン丼やカレーうどんなど、日本では見られない丼も
楽しめます。しかも茹で野菜や茶碗蒸しなどのサイドメニューで健康的な食事が取れ、
ファミリー層も利用しやすいようになっています。
前述の日系企業異業種キャンペーンでコラボしている企業の共通点は、
台湾におけるターゲットの年齢層や嗜好をしっかりと考慮していることです。
台湾ならではのアレンジを施したメニューなのに、日本人ですら和食を食べた満足感を与えられる
理由が、顧客イメージを固めた上で提供するサービスを決めるからではないでしょうか。
ローカライズを成功させるためには、現地の文化・味覚・ターゲットとなる層の行動や思考を調査し
根付かせるという姿勢が信頼を生み、台湾人の心をつかんでいくのだと思います。